「山形釣り情報」・・・最上小国川の治水問題に関するレポート
 




 2012.9.25掲載
 最上小国川ダム工事の公金支出差止等を求め、住民訴訟
  ~穴あきダムを巡る問題は、いよいよ法廷の場へ~
 
 2010.12.6掲載
 最上小国川の治水問題(穴あきダム問題)を各分野の専門家が検証!
  ~県が不可能と言い張る赤倉温泉内の河川改修は可能。穴あきダムでなくても治水はできる~
  ~そもそも赤倉温泉の洪水危険度を高めたのは、県の河川改修が原因だった~
 去る11月27日、山形県議会議員の草島進一氏ら3名が共同代表を務める「最上小国川の清流を守る会」が主催して、“最上小国川の治水対策に関する再検証”が行われました。この“再検証”は、11/17掲載の下の記事にも記したように、“最上小国川の治水対策は穴あきダム建設が最善”とする山形県土木部(現在は県土整備部)の言は本当に正しいのか、本当に穴あきダムでなければ赤倉温泉を水害から守ることはできないのか、各分野の専門家に現地で説明を聞き再検証しよう、ということで開催されたもの。この呼びかけに県内各地から70~80名の方たちが集まり、専門家達の説明に耳を傾けました。
 その模様を動画撮影し、You Tobuにアップしましたので、ご覧ください。穴あきダム賛成の方もぜひご覧いただき、本当に穴あきダムでなければ治水はできないのか、もう一度考えていただく一助になれば幸いです。
 2010.11.17掲載
  11月27日に赤倉温泉「お湯トピア」で
 小国川の穴あきダム計画について県民による検証を行います。
 釣り人、漁協関係者はもとより、ダム賛成の人も反対の人も、ぜひご参加を! 
 「県が言うように、本当に穴あきダムがベストの治水対策なのか、フェアに検証しましょう」!
ちょっと待った! 穴あきダム!
11.27 緊急再検証! 最上小国川の治水対策

▲上の写真は、11月2日付けの朝日新聞山形版に掲載された記事です。この記事に載った山形大学の川辺教授も今回、「温泉の真実とダムによらない治水」というタイトルでお話をして下さいます。
 全国屈指、最上川随一の清流、最上小国川に建設予定の穴あきダム。小国川のアユ釣り客がもたらす流域への経済効果は、年間22億円(近畿大調べ)。環境悪化で年10億円規模の流域の経済損失と試算。「湯脈に影響するから河床掘削できない」には、県が依頼した研究者が反論。「穴あきダムならアユに影響がほとんどない」には、アユ研究者が反論。「穴あきダム」の治水効果、環境影響には河川工学者から疑問の声多数。赤倉温泉地域に県がつくった堰堤で川を危険としているという指摘あり!? 疑問を唱える有識者による「真実」を集め、県民による再検証をおこないます。
■日時:11月27日(日) 
■会場:赤倉温泉・お湯トピア
    〒999-6105 山形県最上郡最上町富澤2344 
    電話0233-45-2424
■現地検証:午前10時~12時(ゆけむり橋集合---河川・温泉の調査)
      ※雨具・昼食を準備し運動靴等で来て下さい 
■再検証!最上小国川の治水対策
      午後1時〜4時 赤倉温泉・お湯トピア
●五十嵐敬喜法政大学教授(前内閣参与)
      ◇最上川・小国川に求められる事
●高橋勇夫 「ここまでわかった アユの本」著者。
       高知県たかはし河川生物調査事務所
      ◇「アユとダムの影響について」
●川辺孝幸  山形大学教授  ◇「温泉の真実とダムによらない治水」
●桑原英夫  元山形大学教授 ◇「穴あきダムの問題点」
●山形県県土整備部によるコメント(予定)

▽参加無料。
▽昼食+温泉入浴(三の丞旅館)希望の方は千円。要予約 25日まで事務局へ。
主催:最上小国川の清流を守る会 
   事務局 新庄市城西町5−37(沓沢方)0233-23-0139
   パタゴニア日本支社 環境助成金プログラム支援事業

以上、山形県議会議員・草島進一氏のブログより


●別のページにもレポートありますので、ご覧下さい。
●別のページにもレポートありますので、ご覧下さい。

  2010.5.9掲載
  最上小国川ダム計画で、県土木部(河川砂防課)が新庄と山形で説明会を開催。
   小国川の治水対策について近年の取り組みを総ざらいして説明。
  会場での質疑応答は依然として短時間で
、一人一回の質問に限定。大型公共事業の進め方、これでいいのか、大いに疑問!~
〈ニュース概要〉
 
最上小国川の治水対策を進める山形県土木部河川砂防課は、3月27日と28日、それぞれ新庄市(新庄市民プラザ)と山形市(山形ビッグウイング)で「最上小国川ダム説明会」を開催しました。
 この説明会は、県が最上小国川で計画している穴あきダムが、国土交通省から“事業を継続するかどうか再検証する「検証対象」に区分けされたことを受け、改めてこれまでの経緯や各種調査の結果などを広く県民に説明し、ダム建設への理解を得ようと開催したもの。県からは土木部の鹿野正人部長をはじめとする河川砂防課の幹部や職員、また最上総合支庁建設部河川砂防課の幹部などが出席し、スライドを使ってこれまでの経緯など説明しました。
 会場には新庄会場、山形会場ともに100名ほどが参加。その参加者からは、質問や意見も受け付けましたが、県側は「時間に限りがあることや、できるだけ多くの方の意見を伺いたい」というのを理由に、質問や意見は一人一問と限定して行いました。こうした時間や質問の回数を限定した質疑応答はいつものことですが、今回はひとつ注目すべき質疑がありました。これについては下記の<取材メモ>で詳しく触れたいと思います。しかしそれ以外の内容については、単に県がこれまでの経緯を総ざらいしてまとめ一方的に説明しただけのものであり、何ら真新しいことはありませんでした。いわば県が「ダム建設の妥当性」を一方的に説明しアピールしただけで、県側と参加者の間で建設的な議論がなされたわけでもなく、何も評価に値する事はありませんでした。

▲27日、新庄会場で挨拶する鹿野正人山形県土木部長
▲今回の説明会では、1時間半にわたって県がダムによる治水を選択した経
緯を説明するビデオが流された。


▲今回の説明会で、ダムによる治水に反対意見を述べる参加者。しかし県側
はこれまでの説明会や報告会で答えてきたのと同様に事務的な回答を繰り返
すばかり。ダムによらない治水対策を唱える人たちとの距離はいっこうに詰ま
らない。県側には、ダム反対の人たちとの距離を詰めようという“姿勢”も見ら
れない。ただ粛々と手続きを踏んでダム建設へと向かう腹づもりのようだ。



▲参加者の質問や意見に答える県土木部と最上総合支庁の県職員の皆さん。
<取材メモ>---5.9掲載
 前述の通り今回の説明会では特に真新しいことは何もなく、最上小国川の治水対策としてダム建設を推進したい県土木部河川砂防課(または山形県最上総合支庁建設部河川砂防課)が、これまでの経緯を総まとめにして説明し、「最上小国川の治水対策はダム建設が妥当だ」だという県の主張を、改めて繰り返しただけのものでした。
 しかし、この説明会で一つ重要なやりとりがありました。それは山形会場で参加者の一人が、「赤倉温泉街を流れる小国川に作られた高さ1.7mの堰堤について、いつ誰が作ったものか? 河川における構造物については、県に記録の台帳があるはずなので、答えてほしい。」という主旨の質問をしたことに端を発するやりとりです。
 その質問に対し県土木部河川砂防課の幹部・斎藤氏は、
「台帳に記録はなく、はっきりしたことは分からないが、最初に作られたのは昭和30年代頃で、後年、県がコンクリート製のものをつくった。」と回答しました。県はこれまで、これと同じ質問がなされた時に、ずっと「台帳に記録はない」と答えるばかりでした。それが今回は、初めて一歩踏み込んだ回答をしたわけで、これは非常に大きな意味を持つ発言(回答)でした。

 この県の回答がなぜ大きな意味をもつのか--。少し専門的になりますが、解説してみたいと思います。

 まず赤倉温泉街を流れる小国川に、高さ1.7mの堰堤があるということは、「何を目的に堰堤が作られたか」は別にして、その堰堤があることにより堰堤より上流の河床は、堰堤がない場合よりも高く保たれるということです。堰堤の高さが1.7mなら、河床は堰堤がない場合より単純に1.7m高く保たれると考えていいかと思います。これはどういうことかというと、大雨で増水した時は、その堰堤の高さの分だけ水位を高くしてしまう、ということです。
つまり、県は自らが建設した堰堤により、赤倉温泉街が水害になる危険性を高めているわけです。
 同様のことはまだあって、温泉街を流れる小国川には4つの橋が架けられていますが、たとえば下流から2つめの橋を見ると、
増水時には橋脚が大きな抵抗になって水流を阻害しています。さらに温泉街の下流の方には、川にたくさんの土砂が山のように堆積して、増水時には抵抗になるだろうというのが容易に推測されます。これについて県は「過去5年間で1,200立方メートル掘削(浚渫)を行っている」と答えていますが、それでも、いつ見ても赤倉橋付近にはたくさんの土砂が堆積しているような気がします。土砂が堆積しているということはそれだけ河道を狭め、川の流下能力を低下させて、増水時に赤倉温泉が水害に見舞われる危険性を高めているということです。

 県は、小国川の治水対策には「ダムが適当」「ダムしかない」と言い続けています。しかし、赤倉温泉街を流れる最上小国川の流下能力を高め、増水時でも水位が上がりにくくする方策はまだまだあり、県はそれを適切に行っていないように見受けられます。その点を指摘しても、「そのような対策をしても計画規模の流量を流すことは困難」といった答えに終始するばかりです。

 前述した堰堤のことや橋脚のこと、堆積土砂のことなどは、細かいことかも知れません。でも一つひとつしっかりと対策すれば、結果として赤倉温泉街を流れる小国川の流下能力は大きく向上し、水害の危険性もいまより必ず低減するはずです。国の借金が870兆円といわれ、経済に大きな陰りが見えて国の将来に大きな不安があるいまの日本で、いくら人命の安全と財産の保護のためとはいえ、130億円もかかるダム建設を簡単に進めてはいけないと思います。しかも、ダムは環境に悪影響を及ぼすことが明らかで、治水効果も極めて限定的なことが専門家の間でもわかってきているのです。
 県はダムダムとダムの妥当性を主張するばかりでなく、まずはいますぐにもできる対策はすべてやり尽くすべきでしょう。それをやらず、また各種の調査でも自分たちが選んだ専門家や学識経験者ばかりの意見をもってダムを正当化するようでは、公務員としての姿勢、あるいは仕事の仕方に疑問を持たざるを得ません。最上小国川の治水対策を担う山形県土木部河川砂防課の方々は、そのへんのところをしっかりと胸に刻み、公正に、謙虚に、真摯な気持ちで対策を講じて行くべきと考えます。(文責・当ホームページ管理人 佐藤)

▲左の写真は、赤倉温泉街の下流に堆積した土砂に草がボウボウと生えている様子。つまり河川内に土砂がたくさん堆積しているので、増水時にはその分だけ水が流れにくくなり、結果として温泉街を流れる川の水位を上げることになる。
▲右の写真は、赤倉温泉街を流れる小国川に設置された高さ1.7mほどの堰堤。県が「記録にない」と言い続けてきたものだが、3月28日の説明会で県河川砂防課の幹部・斎藤氏が初めて「県が作った」と認めた。何のために作ったのは目的は未だ明確にされていないが、この堰堤が河床を高く保っているのは明らかで、増水時には水位を高めることにもつながっている。もしこれがなければ、増水しても堰堤の高さの分だけ余裕が生まれると思うのだが…。


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